正しい手洗いと、感染症対策の基本!
こんにちは。高橋医院 受付の岡本です。
1月15日はP&Gが制定した「手洗いの日」です。
日付の由来は、手の指が5本であることから「い(1)い(1)て(5)」(いい手)と読む語呂合わせです。
正しい手洗いは、感染症の予防に効果があります。
今回は、手洗いやうがい、マスクの効果についてお話しします。
【正しい手洗いの方法と効果】
手洗いは、手に付着したウイルスを洗い流し、感染症の予防に効果的です。
生活する中で手洗いのタイミングは多々ありますが、特に、帰宅直後・食事の前・トイレの後などは念入りに手を洗うようにしましょう。
《正しい手洗いの方法》
1. 流水で手をよく濡らし、ハンドソープを付ける
2. 手のひら、甲を洗う
3. 指先、爪の間、指の間を洗う
4. 親指を手のひらで握るようにねじり洗う
5. 手首を洗い、流水でよく流す
6. 清潔なタオルやペーパータオルで拭く
手洗いにかける時間や方法と、ウイルス除去の効果の関係性は、以下のとおりです。
・手洗いなし・・・約百万個
・流水で15秒すすぐ・・・約一万個
・ハンドソープで10~30秒もみ洗い後、流水で15秒すすぐ・・・数百個
・ハンドソープで60秒もみ洗い後、流水で15秒すすぐ・・・数十個
急いでいると、流水ですすぐだけになりがちですが、ハンドソープを付け、丁寧に洗うことで手に残るウイルスの数を大幅に減らすことができます。
【うがいのタイミングと正しい手順】
うがいは、のどに付着した菌やウイルスを洗い流し、風邪や感染症などを予防する効果があります。
うがいをするタイミングは、以下のとおりです。
・帰宅したとき
・人混みに行った後
・食事の前
・起床したとき
・空気が乾燥しているとき など
のどにウイルスが付着している可能性が高い外出後や飲食前はうがいをし、ウイルスを飲み込まないようにしましょう。
また、起床時や乾燥時も口腔内でのウイルス増殖が危惧されるため、うがいで洗い流すことが大切です。
《正しいうがいの方法》
1. うがいの前にハンドソープで手を洗う
2. 清潔なコップに水を入れて、水を口に含み、ブクブクをしてから洗い流す
3. 再度水を口に含み、上を向いて声を出しながら15秒ほどうがいをする(2、3回繰り返す)
【マスクの効果と正しい付け方】
ウイルスの飛散防止効果を持つマスクの役割は、ウイルスを含んだせきやくしゃみなどの飛沫を防ぐことです。
《正しいマスクの付け方》
1. 顔の大きさにあったサイズを選ぶ
2. 表と裏を確認する
3. ノーズフィッターを鼻に合わせる
4. ひもを耳にかけてプリーツを広げ、すき間ができないようフィットさせる
せきやくしゃみによる飛沫感染に高い予防効果を発揮しますが、残念ながら、あらゆる感染症を100%防げるわけではありません。
空気感染するウイルスは大きさが非常に小さく、マスクのすき間から侵入する可能性もあります。
そのため、マスクだけではなく、うがい・手洗いもしっかり行うことが大切です。
【生活習慣でつくる感染症への抵抗力】
毎日できる抵抗力アップの一例を紹介します。
・十分な睡眠
・バランスのよい食事
・適度な運動
抵抗力を高める日常的な方法として、十分な睡眠、バランスのよい食事、適度な運動が効果的です。
特に午後10時から午前2時の睡眠は成長ホルモンの分泌が活発で、免疫機能の向上に重要です。
食事では、タンパク質やビタミン類、食物繊維を含む食材を多く取り入れ、腸内環境を整えることが大切です。
また、ウォーキングなどの有酸素運動は、血液循環を促進し免疫細胞を活性化させます。
これらを無理なく継続して実践することで、風邪などの感染症への抵抗力が高まり、健康的な毎日を送ることができます。
★【まとめ】
手洗い・うがいをこまめに行い、マスクを付けるなどの予防を徹底していても、ウイルスを完全に防ぐことは難しいです。
そのため、しっかり予防したい方は、予防接種を受けることもオススメします。
積極的に接種し「感染しても発症させない」「発症しても重症化しにくい」状況をつくりましょう。