こんにちは。髙橋医院 受付の岡本です。
2月22日は頭痛の日です。
頭痛に関する知識の普及啓発などを目的に、2012年に日本頭痛学会・日本頭痛協会が制定しました。
今回は頭痛の日にちなみ、多くの方が悩まれている片頭痛についてお話しします。
【片頭痛とは?】
片頭痛は、強い頭痛に加えて吐き気やめまいなどの症状を伴う神経の病気です。
頭の片側がズキズキと脈打つように痛むのが特徴ですが、頭の両側に痛みが出ることもあります。
片頭痛は女性ホルモンの変動が影響していると考えられており、女性の方が男性よりも2~4倍多く、特に、20代~40代の方に多く発症することが知られています。
【片頭痛の原因と対処法は?】
実は、片頭痛が起こる正確なメカニズムは、現在でも完全には解明されていません。
片頭痛が起こる原因は人それぞれ異なり、原因や誘因として以下のようなものが挙げられます。
・ストレスや睡眠不足
・急激な気圧の変化
・強い光や音、におい
・特定の食べ物(チョコレート、チーズ、お酒など)
・空腹
・激しい運動
対処法としては、痛みを感じ始めたらできるだけ早く休息を取ることです。
片頭痛は光のまぶしさや音によって痛みが強くなることがあるため、暗くて静かな部屋で横になり、深呼吸をしながらリラックスするのが効果的です。
また、痛みのある部位を冷却シートで冷やしたり、コーヒーなどカフェインの入った飲み物を飲むことで血管が収縮され、痛みを緩和できることもあります。
【片頭痛が重症化するリスク】
片頭痛は、生活習慣の見直しを行わなかったり、鎮痛薬を多用しすぎたりすると、「慢性片頭痛」に進行するリスクがあるため注意が必要です。
慢性片頭痛とは、1か月に15日以上の頻度で3か月を超えて片頭痛が起こる状態を指し、この状態になると治療が長期化する場合があります。
さらに、片頭痛による健康リスクとして以下のようなことが報告されています。
・うつ病やパニック障害などの精神疾患リスクの増加
・睡眠障害の併発
・仕事や学業への支障
・生活の質低下
・脳梗塞や認知症、心疾患の発症
【片頭痛予防・改善のための対処法】
片頭痛の予防・改善のためには、日常生活での取り組みが重要です。
《規則正しい生活リズムを保つ》
睡眠時間が長すぎても短すぎても片頭痛の原因となるため、毎日同じ時間に起床・就寝するようにしましょう。
また、食事は三食しっかりと摂るようにし、強い空腹の状態を作らないようにすることも大切です。
《ストレスを発散する》
適度な運動をする、好きな音楽を聴く、おいしいものを食べるなど、ストレスをうまく発散することも大切です。
疲労や肩こりなどを感じるときは、マッサージをして体を休ませる時間を作るようにしましょう。
★【まとめ】
頭痛の症状には、さまざまな病気が隠れている可能性があります。
激しい頭痛が頻繁に起こる場合は、安易に薬で症状を抑えるのではなく、早めに医療機関を受診するようにしましょう。