こんにちは。高橋医院 受付の岡本です。
5月27日は背骨の日です。
健康でバランスよい背骨を保つ重要性を広く啓発するため、北海道札幌市の「一般社団法人背骨コンディショニング協会」が制定しました。
背骨の構成である腰椎5個、胸椎12個、頸椎7個を「5127」と表記し、1をスラッシュに置き換えると「5/27」と表現できることが由来とされています。
今回は、私たちの体を支える背骨についてお話しします。
背骨の重要性を知ろう
背骨は脳と体をつなぎ、体を動かすことを可能にする支柱や背骨を通る神経の保護など、体の中で重要な役割を担っています。
背骨は横から見るとS字状のカーブとなっています。このカーブによって、体をバランスよく支えたり、運動による衝撃や筋肉への負担を緩和したり、曲げ伸ばしやひねりの動作ができたりします。
現代社会では、長時間の座位やスマホの操作などで姿勢が悪くなり、背骨のS字カーブが崩れやすくなっています。そのため背骨に大きな負担がかかり、歪みが生じ、それが長期間続くとさまざまな症状を起こしてしまいます。
背骨の歪みの原因
背骨の歪みの主な原因は以下の3つです。
悪い姿勢
猫背や反り腰などの悪い姿勢や同じ姿勢を長時間続けると、背骨に負担がかかり、だんだんと歪んでしまいます。
ヒールの高い靴を履く
高いヒールは体重がつま先にかかりやすいため、反り腰になりやすく背骨が歪む可能性が高まります。
筋肉バランスの崩れ
運動不足や加齢などにより筋肉が落ちると、背骨を支える力が弱くなり歪むことがあります。
背骨の歪みが原因で起こる症状
背骨の歪みが進行すると、さまざまな症状が現れます。
主な症状は以下の5つです。
肩こり・腰痛・手のしびれ
背骨が歪むと体のバランスを維持するために筋肉に負荷がかかり、痛みがでます。
長期的に続くと骨に強い力がかかり変形し、痛みやしびれを引き起こします。
頭痛・眼精疲労
背骨の歪みが首の筋肉の負担となり、頭痛や首の痛み、眼精疲労を引き起こすことがあります。
長期にわたり継続的なストレスや負荷がかかると、症状が悪化しやすくなります。
自律神経の乱れ
背骨の歪みが自律神経に影響を与えることがあり、自律神経は感情や気持ちの面と密接に関わっています。
自律神経のバランスが崩れてしまうと、消化器系のトラブルや睡眠障害が起こりやすくなってしまいます。
胃腸のはたらきの低下
背骨の下部が歪むと、消化器官を圧迫し影響を与えてしまうことがあるため注意が必要です。
下痢や便秘などの症状を引き起こすことがあります。
背骨の歪みの改善方法
背骨の歪みを改善するには、日常的に正しい姿勢を保つことはもちろん、ストレッチをすることが効果的です。
ストレッチをするときは腹回りの筋肉を刺激することや緊張をほぐすことを意識しましょう。
ポイントは無理な力を入れずに、ゆっくりと呼吸をしながら行うことです。
なお、長期にわたり背中や腰の痛み・しびれ・消化不良などの症状が続く場合は、無理にストレッチをせず、専門医に相談してください。
まとめ
背骨の歪みはさまざまな要因によって引き起こされ、その症状も多岐にわたるため、放置すると自律神経の乱れや内臓の機能に影響を及ぼしてしまうことがあります。
適切な治療を受けて、体のバランスを整えるための一歩を踏み出しましょう。