こんにちは。高橋医院受付の岡本です。
ご存じですか?7月14日は「内臓脂肪の日」です。
2022年に記念日として登録認定されました。日付は「内臓脂肪」の頭文字「な(7)い(1)し(4)」と読む語呂合わせからだそうです。

内臓脂肪って、何?

内臓脂肪とは何でしょうか。
体脂肪は体にためられた脂肪のことで、皮下脂肪と内臓脂肪に分けられます。皮下脂肪は太ももや二の腕、お尻などにつきやすい脂肪。一方の内臓脂肪は、胃や腸などを覆う膜につく脂肪です。
内臓脂肪を正確に測定するにはCTスキャンが必要ですが、健康診断ではウエストの周囲を計測します。
男性では85cm以上、女性は90cm以上の場合に「内臓脂肪型肥満」と診断されます。
メタボリックシンドロームの診断基準としておなじみですね。

内臓脂肪の健康への影響は?

内臓脂肪は一概に悪者というわけではありません。外からの衝撃を和らげることで臓器を保護したり、臓器を正しい位置に保ったりしてくれています。
また、生体維持に関わる物質「アディポサイトカイン」を分泌し、血液中の脂質や糖質をコントロールしているといわれています。
しかし、内臓脂肪が増えすぎるとアディポサイトカインが異常分泌され、脂質異常や高血糖、高血圧などを引き起こし、動脈硬化などにつながる状態になってしまいます。

内臓脂肪を減らすには?

内臓脂肪は、皮下脂肪と比べて代謝が盛んに行われ、たまりやすい一方で落としやすいともいわれています。
健康診断でウエストの周囲を計測し基準値を越えていたら、放っておかずに生活習慣を見直して、内臓脂肪を減らす工夫をしてみましょう。
まずは、食生活の見直しです。脂肪の元になる脂っこい食べ物や甘い物を減らし、筋肉を作るたんぱく質を多く取るように心掛けましょう。
よく噛んで食べる、アルコール摂取量を減らすなども有効です。
また、運動習慣をつけることも大切です。運動習慣がない方は筋肉量が少なく、脂肪が燃焼しにくい体になっています。
ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を継続的に行いましょう。
腹筋やスクワットなどの筋トレも合わせて行うと、筋肉がつくことで脂肪が燃焼しやすい体になります。
今回は「内臓脂肪の日」にちなんで、内臓脂肪のお話をしました。当院では定期健康診断で、腹囲の測定を行います。
また、生活習慣病健診も行なっているので健康管理のために、ぜひ健診を上手に役立ててください。