5月17日は、世界高血圧連盟が「世界高血圧デー」に制定したことを受け、日本でも「高血圧の日」に制定されています。脳卒中や心臓病など、命に関わる重大な病気の原因となる高血圧ですが、自覚症状がないためサイレントキラーとも呼ばれています。
今回は高血圧の日にちなみ、高血圧のお話をしたいと思います。

【高血圧とは?】

そもそも血圧とは、血液が血管を流れるときにかかる圧力のことを言います。血圧は、心臓が収縮して血液を送り出す際の「最高血圧(収縮期血圧)」と、心臓が広がったときの「最低血圧(拡張期血圧)」を測定します。
高血圧と診断されるのは、診察室での最高血圧が140以上、または最低血圧が90以上の状態です(日本高血圧学会 高血圧診断基準)。
厚生労働省(平成30年)の調査では、20歳以上の国民の2人に1人は高血圧で、喫煙と並んで日本人の生活習慣病による死亡に最も大きく影響する要因です。

【血圧をコントロールするには?】

血圧をコントロールするためには、以下の3つを意識することが重要です。

「塩分は控えめに」
塩分の摂りすぎは血液量を増やし血管を収縮させるため、血圧が上がる原因となります。

「適度な運動を」
体を動かすことで血管が広がり、血圧が下がります。

「暴飲暴食しない」
アルコールの過剰摂取は血圧が上がる原因のひとつです。
また、食べ過ぎることは食塩のとり過ぎにもつながります。

【血圧についての相談は当院まで】

血圧のコントロール方法や、高血圧が招く病気、血圧の測り方、高血圧の薬など、血圧にまつわる不安をお持ちの方は当院までご相談ください。
血圧が高いままでいると血管にダメージを与え、さまざまな合併症を引き起こす恐れも…。生活習慣の見直しや服薬によって、正常な血圧を管理し、健康な生活を維持していきましょう。

【毎年の検診は欠かさずに】

日本人では肥満を伴なわない高血圧が半数以上を閉めますが、肥満の人は高血圧を起こしやすい傾向にあります。そのため、生活習慣を見直し、肥満/内臓脂肪型肥満を解消することが大切です。
また、健診は毎年受けるようにしましょう。検診で行う心電図や眼底検査などは、高血圧の影響がわかります。そして高血圧を指摘された場合には、受診するようにしてくださいね。