こんにちは。
高橋医院、受付担当の岡本です。
11月2日は「いい血圧の日」でした。11と2で「いい(11)血圧(けつあ・つ=ツー(2)」と読む語呂合わせから、カゴメ株式会社さんが制定した記念日です。
血圧の日にちなみ、今回は高血圧についてお話ししたいと思います。
高血圧には、大きくわけて二つの種類があります。
【本態性高血圧】
遺伝的因子や生活習慣病が相互に作用して起こる高血圧で、高血圧のうち約90%がこのタイプです。生活習慣の改善とともに降圧剤による血圧コントロールが基本的な治療となります。
【二次性高血圧】
ホルモン異常や心臓病、腎臓病など、直接血圧ががるような特定の疾患や原因で起こる高血圧。手術や薬物などで適切に治療することで、治癒やコントロールが可能になります。
また、さまざまな要因によって引き起こさされる高血圧ですが、診断の上で注意が必要なものに「白衣高血圧」と「仮面高血圧」があります。
【白衣高血圧】
診察時のみ(白衣の前では)血圧が高くなるもので、診察室高血圧とも呼ばれています。このタイプは将来、治療が必要な高血圧になる可能性が高いので注意が必要です。
【仮面高血圧】
白衣高血圧とは反対で、健康診断や診察の時は正常なのに、家庭や職場での血圧が高くなります。このタイプは、睡眠時無呼吸症候群が影響する「夜間や早朝の高血圧」、昼間に高くなる「ストレス性高血圧」などを引き起こしていることがあります。この場合も脳・心血管疾患リスクが高くなるので要注意です。
血圧は測定する場所によって「診察室血圧」と「診察室外血圧(家庭血圧)」に分けられます。血圧が気になる方は、ご自宅での血圧測定(家庭血圧)を習慣づけましょう。
検診や診察室での血圧は140/90mmHg、家庭や職場での血圧は135/85mmHgを超えた場合は、高血圧と判断します。※75歳未満の成人の場合
◆多少血圧が高くても、自覚症状がないのがふつうです。ぜひ、毎日の血圧測定で健康管理をおこなってください。家庭血圧は朝と昼の2回、座って測定。血圧値は平均をとりますが、測った血圧は血圧手帳やスマホのアプリなどで記録しましょう。