こんにちは。高橋医院 受付の岡本です。
1月9日は「風邪の日」です。
1795(寛政7)年のこの日、大相撲の第4代横綱・谷風梶之介(本名:金子与四郎)がインフルエンザで死亡した出来事が由来とされています。
当時インフルエンザは「流行性感冒(りゅうこうせいかんぼう)」を略して「流感(りゅうかん)」と呼ばれており、死因は流行中の流感「御猪狩風(おいかりかぜ)」でした。
また谷風は亡くなる前に「自分が倒れるのは風邪にかかったときだけ」と発言したため、その力士名から、御猪狩風を「タニカゼ」と呼ぶようになったともいわれています。
風邪やインフルエンザはかかりやすい病気のひとつですが、免疫力の低下している人が感染すると、重症化したり死亡したりする可能性もあります。
日々の生活で予防することが重要です。
【風邪とは】
風邪とインフルエンザは、鼻や喉などの上気道にウイルスが感染して引き起こされます。
風邪の症状は、くしゃみ・咳・鼻水・喉の痛み・発熱・頭痛などです。
軽い風邪であれば自分自身がもっている免疫で治りますが、体が弱っていると別のウイルスに感染してこじらせたり、合併症にかかることもあります。
またインフルエンザは、38℃以上の高熱や関節痛・倦怠感などが現れ、風邪よりも重症化しやすいうえ、強い感染力をもっています。
普段から風邪やインフルエンザにかからないよう予防するとともに、免疫力も高めましょう。
【風邪を予防するには】
風邪予防には、ウイルスに感染しないための対策と、風邪をひきにくい体づくりが大切です。
《風邪ウイルスに感染しないための対策》
ウイルスによる体内への侵入を防ぐ方法です。
「マスクの着用」
せき・くしゃみの飛沫を浴びる可能性がある場合は、マスクをつけましょう。
ウイルスの侵入をある程度防ぐ効果があります。
マスクを装着するときは鼻からあごまでしっかりと覆い、マスクと鼻の間に隙間ができないよう調節しましょう。
「人ごみを避ける」
風邪やインフルエンザが流行しているときは、人が密集する場所を避けましょう。
疲れやすかったり、寝不足で免疫力が低下している人は注意が必要です。
「家に帰ったら手洗い・うがい」
手洗いをまったくしない場合と比較して、流水で15秒間手洗いすると残存ウイルスを約1%に、ハンドソープで60秒間もみ洗いをした後、流水で15秒すすぐと残存ウイルスを約0.001%に減らす効果があります。
帰宅後は手洗いやうがいをして、手や喉に付着したウイルスを洗い流しましょう。
《風邪をひきにくい体づくり》
免疫力を高めて、ウイルスに対抗できる体づくりが大切です。
「十分な休養と睡眠」
寝不足が続くと疲労がたまり、体の抵抗力も落ちてしまいます。
睡眠は6〜8時間程度とり、疲れを感じたら早めに休みましょう。
「栄養補給で免疫力を高める」
免疫力を高めるために摂取したい栄養素のひとつが、ビタミンCです。
白血球の機能を助ける働きがあり、ストレスに対する適応力もあげてくれます。
ビタミンCが多く含まれるみかんは、風邪予防にぴったりの食べ物です。
また人参やかぼちゃなどの緑黄色野菜や卵に含まれるビタミンAには、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。
1日3回の食事で、バランスよく栄養を摂取できるように心がけてくださいね。
「保湿を心がける」
喉の粘膜を適度にうるおすことで、ウイルスの侵入を防げます。
こまめにお茶や水を飲んで水分補給したり、加湿器や観葉植物を置いたりして湿度を保つとよいでしょう。
◆【まとめ】
今回は、風邪を予防する方法をまとめました。
習慣化することでウイルス感染による病気を防げますが、予防を徹底していても風邪をひくことがあるかもしれません。
風邪をひいてしまったら、早期治療のためにも病院で治療を受けましょう。
当院にて、風邪の症状で受診をご希望される場合には、お電話にて予約をお取りいただき、ご来院をお願いいたします。