こんにちは。

6月29日は「佃煮の日」です。
不足しがちな栄養素が豊富にとれる佃煮をPRするため、全国調理食品工業協同組合が制定しました。
日付は、佃煮発祥の地の守り神とされる東京都佃島にある、住吉神社の大祭が6月29日であることにちなんでいます。

今回は、手軽に栄養がとれる、佃煮の魅力についてお話しします。

【佃煮とはどのような食品?】

佃煮とは、魚・貝・海藻などをしょうゆやみりん、砂糖などで甘辛く煮詰めた食品です。
使う食材によって、主に水産佃煮(昆布や海苔 など)・農産佃煮(ふきやしそ など)・混合佃煮(昆布としその組み合わせ など)の3つに分けられます。
そのほか、しぐれ煮やでんぶ、甘露煮といった作り方や、煎り付け煮や浮かし煮、浸漬法といった佃煮を煮込む過程の違いによっても分類されます。

佃煮の保存期間は1〜6か月が一般的で、未開封であれば常温でも長く保存がきく便利な食品です。
ただし、開封後は冷蔵庫で保存し、1週間を目安に食べることをおすすめします。

保存方法と消費期限をしっかりと守り、佃煮をおいしく食べましょう。

【佃煮の魅力】

佃煮は素材をまるごと使うため、さまざまな栄養が凝縮されています。
以下のような栄養がとれるため、毎日の食事に取り入れましょう。

《カルシウム》

カルシウムは、歯や骨を丈夫にし、骨粗しょう症の予防に役立ちます。
また、筋肉の収縮や神経を安定させることにもつながります。

カルシウムを含む食材:小魚、えび、貝類、ひじき、しそ、いなご など

《食物繊維》

食物繊維は整腸、便秘の予防や改善、血糖値の乱高下を抑える働きが期待できる栄養素です。
そのほかにも、コレステロールの吸収を抑え、食べすぎを防ぐ効果もあります。

食物繊維を含む食材:海藻類(昆布・ひじきなど)、魚類、貝類、くるみ、たけのこ、ふき など

《ビタミンB群》

ビタミンB群は、エネルギー代謝を円滑にし、神経や粘膜などさまざまな面で体のサポートをする栄養素です。免疫力の低下予防や皮膚・粘膜の健康維持、肌荒れや口内炎の予防、改善に役立ちます。

ビタミンB群を含む食材:あさり、ひじき、海苔、いなご、くるみ など

【健康のために気を付けたい佃煮の選び方】

佃煮を選ぶ際には、取り入れたい栄養素に着目することが大切です。
また、塩分や糖分が気になる方は、成分表示の確認や適切な量を心掛けましょう。
減塩や低糖質のものは塩分・糖分の過剰摂取を抑えられ、無添加タイプは不要な食品添加物を避けられるので、体に優しく、健康を気づかう方におすすめです。

塩分や糖分が高い佃煮は、少量でもしっかり味がします。そのため、和え物やサラダへ活用するなど、日々の食事に工夫して佃煮を取り入れることで、満足度と栄養価の高い食事にできます。

【忙しい毎日に便利な佃煮】

佃煮を毎日食べると、カルシウムによって歯や骨の強度保持、ビタミンB群によって免疫力低下の防止が期待できるため、日々の食事に積極的に取り入れましょう。
調理に手間がかかる魚や貝なども、佃煮であれば手軽に食べられます。
また、和食はもちろん、パスタやパンにも合うので多様なアレンジが楽しめるのも魅力です。
長期保存ができる佃煮を常備菜としてストックし、さまざまな料理に活用しましょう。

【まとめ】

佃煮は栄養豊富である一方、塩分や糖分、添加物などへの配慮も必要です。
減塩や無添加タイプの佃煮を選ぶと、毎日の食事に安心して取り入れられます。
当院では、生活習慣病に特化した指導を行なっているので、糖尿病や高血圧などで食事に不安を感じる方はご相談ください。