こんにちは。
高橋医院、受付の岡本です。

みなさんは「大腸がん検診」を受けていらっしゃいますか?
9月は日本対がん協会が提唱する「がん制圧月間」で、その初日の9月1日は「大腸がん検診の日」とされています。
大腸がんに関する調査研究や検診の大切さを普及する活動などをおこなっている特定非営利法人ブレイブサークル運営委員会が制定しました。

【大腸がんとは】

大腸がんとは大腸の一番内側にある粘膜に発生するがんです。
良性のポリープが大きくなる過程でがん化して発生するものと、粘膜の正常な細胞が直接がん細胞に変化して発生するものがあります。日本人では70%がS状結腸と直腸に発生することが知られています。
また、胃がん・肺がんに次いで3番目、女性は乳がんに次いで2番目に多いがんが「大腸がん」です。
年々増加傾向にあり、高齢化や肉食の増加、野菜摂取の減少など食事内容の変化が原因といわれています。

【大腸がんの症状】

大腸がんの主な症状としては、便に血が混じる下血、便が出にくくなる、また逆に下痢になる便通障害、体重の減少などといわれています。また、がんの発生場所により症状が異なります。
これらの症状がある方は検査ではなく、すぐに医療機関を受診する必要があります。

【大腸がん検診】

大腸がんの死亡率を減少させることが科学的に認められ、大腸がん検診として推奨できる検査方法は「便潜血(べんせんけつ)検査」です。2日分の便を採取し、便に混じった血液を検出する検査です。がんやポリープなどの大腸疾患があると大腸内に出血することがあり、その血液を検出します(通常は微量で目には見えません)。
2日分の検査をすることで精度が80%以上になるといわれています。検査は自宅で行うことができ、食事制限の必要もありません。

【大腸がん検診の精密検査】

検診で「異常あり」という結果を受け取った場合は、必ず精密検査を受けてください。
大腸がん検診における一般的な精密検査は、全大腸内視鏡検査、大腸内視鏡検査と大腸のX線検査の併用法(全大腸内視鏡検査が困難時)、または大腸CT検査です。
便潜血検査の再検査は精密検査ではありません。必ず上記の精密検査を受けてください。
大腸内視鏡は抵抗がある方も多いと思いますが、精密検査の未受診は早期発見の遅れにつながることが懸念されています。
命を守るために必ず、検診の次のステップに進むようにしましょう。

《参考》

特定非営利法人 ブレイブサークル運営委員会HP https://www.bravecircle.net/
公益財団法人 日本対がん協会HP https://www.jcancer.jp/

◆【まとめ】

当院では、健診を年1回、定期的に受けることをおすすめしています。健診を受ける際には「便潜血検査」を追加することをお勧めします。
定期的な健康診断は、生活習慣病の予防や病気の早期発見のためには欠かせません。
ご自身の健康状態について正確な知識を持ち、健康管理を続けるために、健診を上手に役立ててください。
健診についてはお気軽にお問い合わせください。