こんにちは。高橋医院 受付の岡本です。
3月21日は「はじめようの日」です。
新たに何かをはじめる人を応援することを目的として、カウントダウンの「3、2、1」とかけて、大丸松坂屋百貨店が制定しました。
新しいチャレンジのひとつとして、予防医療をはじめてみてはいかがでしょうか?
今回は、健やかな日々を送るための予防医療についてお話しします。
【病気そのものを予防する「予防医療」】
予防医療とは、病気になってから治療するのではなく、病気そのものを予防する考え方・取り組みをいいます。
病気の罹患・慢性疾患・介護のリスクを低減し、医療費や介護負担を軽くすることにもつながります。
予防医療にはいくつかの段階があり、健康状態によって異なります。
【予防医療の必要性】
医療技術が発展する中で予防医療が重要視される理由は、病気の発症を防ぎ、心身ともに健やかな状態を保つことで、「健康寿命」を延ばせることにあります。
「健康寿命」とは、介護を必要とせず、自立して生活できる期間のことです。
予防医療に取り組み、体の不調や病気の発症を未然に防ぐことで、健康に過ごせる期間が長くなります。
健康寿命を延ばすことが生活の質向上につながるため、予防医療が重要なのです。
【予防医療の3つのステージ】
予防医療には、一次予防・二次予防・三次予防の3つの段階があります。
《病気の発症抑止のための「一次予防」》
一次予防は、健康な日々を過ごすための土台作りや、病気の罹患を未然に防ぐことが目的です。
たとえば、適度な運動やバランスの取れた食事、良質な睡眠などが挙げられます。
予防接種を受けたり、衛生環境の整備を行い、病気を寄せ付けないことも重要です。
また、職場や学校で起こりうる事故やケガ・病気を防ぐための、ヘルメットの装着やストレッチなど準備体操も該当します。
《病気の早期発見・早期治療のための「二次予防」》
二次予防は、病気の早期発見や早期治療が目的です。
具体的には、定期的な健康診断や人間ドックが挙げられます。
早い段階で病気を発見できるため、治療に関わる身体的負担も金銭的負担も少なく済みます。
定期的な検診で病気などを防ぐことができれば、生活の質の維持にもなります。
二次予防と一次予防を並行して行うと、効果的に健康寿命を延ばすことができます。
《病気の進行抑制・再発防止のための「三次予防」》
三次予防は、病気の進行抑止、再発・合併症の防止、機能回復が目的です。
病後の定期的なリハビリや生活習慣の改善指導、糖尿病の血糖値管理やフットケア、脳卒中の再発防止の薬物治療などが該当します。
一度病気になった人の社会復帰や生活の質を上げることが、三次予防の重要な役割です。
【一次予防・二次予防で病気のリスクを減らそう】
健康維持には、病気の発症や体の不調を回避する一次予防と、病気を早期発見し適切に対処する二次予防を積極的に取り入れることが重要です。
ご自身の体と向き合い健康意識を高め、日々の生活で一次予防・二次予防を組み合わせると効果的です。
毎日の食事や生活習慣、ワクチン接種、各種健康診断などできることからはじめ、病気のリスクを低減させましょう。
★【まとめ】
今回は「はじめようの日」にちなんで、予防医療についてお話ししました。
予防医療は健康寿命を延ばすための重要な取り組みのひとつです。
一次予防で生活習慣を見直し、二次予防で定期的に検診を受け、病気を未然に防ぎましょう。