こんにちは。高橋医院 受付の岡本です。
11月24日は「冬にんじんの日」です。
にんじんの栄養価とおいしさを広めるため、カゴメ株式会社が制定しました。
冬にんじんの旬である11月に「にん(2)じん(4)」と読む語呂合わせから11月24日が記念日となりました。
今回は、冬にんじんの栄養やメリットについてお話しします。
【にんじんの栄養価はどれくらい?】
にんじんは、β-カロテンを豊富に含む野菜です。
100gあたりのβ-カロテンの含有量は約8300μgで、ほうれん草 約4000μg、ブロッコリー 約800μgと比べても、にんじんは2倍以上と際立って高い数値であり、他の緑黄色野菜と比べても高い数値です。
【β-カロテンって何?】
β-カロテンは、主に緑黄色野菜に多く含まれる色素成分で、体内でビタミンAに変換されるプロビタミンAの一種です。
ビタミンAは、視力や免疫機能を保つために重要な栄養素で、β-カロテンがその供給源として役立ちます。抗酸化作用があり、老化や病気の予防に役立ち、免疫力強化や視力維持、皮膚の健康を守る効果が期待できます。さらに、粘膜を強化して風邪や感染症から体を守る働きもあります。
また、β-カロテンによるビタミンAへの変換は、ビタミンAが不足したときにのみ行われるため、過剰摂取によるリスクが少ないことも特徴です。
にんじんやほうれん草などの身近な食材から手軽に摂取できるので、日々の食生活に取り入れやすい点も魅力です。
【冬に「にんじん」を食べるメリット】
にんじんの旬は冬です。
寒さが増すと、にんじんの甘みや栄養価も増していくことをご存じですか?
寒さに耐えることで、にんじんは栄養を蓄える力を強化し、甘みが増すと同時に、β-カロテンをはじめとする栄養素も豊富になります。
特に、寒い冬には風邪をひきやすく、体調管理が難しい季節ですが、栄養が豊富な旬の冬にんじんを食べることで体を内側からサポートすることができます。
【にんじんを使った冬の食生活】
にんじんを取り入れる食生活は、とても簡単です。
たとえば、サラダに加えて生で食べたり、薄くスライスしてきんぴらにする料理が手軽にできてオススメです。
にんじんは皮の近くに栄養が集中しているため、できるだけ皮をむかずに使うようにしましょう。
さらに、にんじんに含まれるβ-カロテンは油と一緒に摂取すると吸収率がアップします。
やきそばなどの炒め物やシチューなどの煮込み料理に使えば、栄養をしっかり取り入れることができます。
ただし、高温での長時間の加熱はβ-カロテンの一部が壊れてしまう原因となるため避け、栄養を無駄にしないように調理を工夫することが大切です。
【まとめ】
にんじんは風邪予防に効果的なβ-カロテンが豊富で、旬である冬に栄養価が高まります。
寒さや乾燥で感染症が流行しやすい冬には特に、免疫力をサポートするにんじんがオススメです。
風邪や気になる症状がある場合は、お気軽に当院までご相談ください。