皆さん、こんにちは。

9月10日は「牛タンの日」です。
この記念日は、宮城県仙台市を中心とする牛タン専門店が加盟する「仙台牛たん振興会」が2006年(平成18年)に制定され、2018年に日本記念日協会に認定・登録されました。
日付は「ぎゅう(9)たん(ten=10)」という語呂合わせに由来しています。仙台の食文化であり、名物として名高い牛タン焼きをより多くの人においしく・楽しく・安全に味わっていただくことを目的としています。
今回は、牛タンの栄養や健康効果、食べる際の注意点についてお話しします。

【栄養豊富な牛タンの効果と魅力】

牛タンは、健康維持や美容に役立つ栄養素が豊富に含まれています。ここでは、代表的な栄養素とその効果についてご紹介します。

《ビタミンB2・ナイアシン:肌の再生と代謝をサポート》

牛タンには、ビタミンB2とナイアシンが豊富に含まれています。ビタミンB2は細胞の再生や脂質の代謝を助け、肌や髪、爪の健康維持に役立ちます。ナイアシンは糖質や脂質のエネルギー代謝を促進し、全身の疲労回復や血行の改善に関わっています。これらの栄養素は、美容と健康の両方を大切にしたい方におすすめです。

《鉄分:血流改善・貧血予防》

牛タンは、鉄分の含有量が高く、特に吸収率の高いヘム鉄が多く含まれているため、貧血予防に効果的です。鉄分は酸素を全身に運ぶ赤血球を作るために不可欠で、体のエネルギー供給や代謝を支えます。血流が良くなることで老廃物が排出されやすくなり、むくみの改善や代謝の向上、冷え性の緩和、さらにはダイエット効果も期待できます。

《たんぱく質:筋肉や体力の維持、疲労回復に役立つ》

牛タン100gには約15gのたんぱく質が含まれています。牛肉の他の部位と比べるとやや少なめですが、豚肉とほぼ同じくらいの含有量です。たんぱく質は筋肉や臓器、皮膚などの材料となる栄養素で、運動後の筋肉修復と疲労回復に欠かせません。また、基礎代謝を維持し、健康的な体づくりを支える役割もあります

【牛タンの効果を活かすための食べ方の注意点】

栄養が豊富で魅力的な牛タンですが、食べ方によっては健康リスクも考えられます。
たとえば、塩やタレで味付けをすると塩分が多くなりやすいため、高血圧の方は特に注意が必要です。また、牛タンには脂質も含まれているため、食べすぎるとカロリーの摂りすぎやコレステロールの増加につながります。さらに、焼きすぎると焦げができて、健康に悪影響を及ぼす物質が発生することもあります。
牛タンを食べる際は、適量を守り、味付けは控えめにし、焼き加減にも注意することで、牛タンの栄養効果を活かしながらおいしく食べることができます。

★【まとめ】

栄養豊富な食材を日々の食事に取り入れることは、生活習慣病の予防にもつながります。定期的な健康診断や生活習慣病健診とあわせて、日々の食事も見直してみましょう。
当院では、食事や生活習慣に関する相談も受け付けています。気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。